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変形の仕方
特性方程式を使って変形させるのは分かるのですが、どんな風に変形させているのかが分かりません!
226番です
回答
あらためて回答します。
こんにちは。初めての方ですね。よろしく。
まずは、特性方程式の使いかたから。
226. $a_{n+2}=5a_{n+1}-4a_n$ から $t^2=5t-4$ という2次方程式を作ります。これを作るとなぜうまくいくのかは後で説明します。とりあえず使い方です。
この2次方程式をといて$t=1,4$ 。この2つの解を使うと、問題の3項間漸化式は2通りに変形できます。
ちょっと説明のために、2つの解をα、βとしておくと
① $a_{n+2}-\alpha a_{n+1}=\beta ( a_{n+1}-\alpha a_n )$
これで、$a_{n+1}-\alpha a_n$ という数列が公比βの等比数列に変形できます。
②$a_{n+2}-\beta a_{n+1}=\alpha ( a_{n+1}-\beta a_n )$
これで、$a_{n+1}-\beta a_n$ という数列が公比αの等比数列に変形できます。
①②はどちらを使っても大丈夫です。ただ、α=1が出てきた場合は①を使えば$a_{n+1}-\alpha a_n$ という数列が階差数列となり、あとの計算が楽です。
では問題に戻ります。
特性方程式より、α=1,β=4がえられたので、与えられた漸化式は次のように変形できます。
$a_{n+2}-a_{n+1}=4 ( a_{n+1}- a_n )$
(これが正しい変形であることは、これを展開して整理すればもとの漸化式に戻るということで確かめられます)
階差数列を{cn}とすると、これより$c_{n+1}=4 c_n,c_1=3$
よって$c_n =3 \cdot 4^{n-1}$
これより、 $a_n= a_0 +\sum_{k=1}^{n-1}3 \cdot 4^{n-1}$
<別なやりかた>
特性方程式の解t=1,4を用いて
① $a_{n+2}- a_{n+1}=4 ( a_{n+1}- a_n )$
② $a_{n+2}-4 a_{n+1}=1 \cdot ( a_{n+1}-4 a_n )$
①より数列$a_{n+1}- a_n )$ は初項3,公比4の等比数列だから
$a_{n+1}- a_n=3\cdot 4^{n-1}$ …③
②より数列$a_{n+1}-4 a_n$ は初項3、公比1の等比数列だから
$a_{n+1}-4 a_n=3\cdot 1^{n-1}$ …④
③ー④から$a_n$ が求まります。
ちょっとこの問題では数値の関係で特殊な式も出てきましたが、やり方を見てください。
一般に3項間漸化式の解法は上の2つです。
2項間漸化式の方は大丈夫ですか?
<追加サービス>特性方程式で変形できる理屈です!とばしてもいいけど。
$a_{n+2}=p a_{n+1} + q a_n$ を $a_{n+2}-\alpha a_{n+1}=\beta ( a_{n+1}-\alpha a_n )$ のように変形できたらいいなぁ!という願望から始まります。あとの方の式を展開して整理すると
$a_{n+2}=(\alpha + \beta) a_{n+1} - \alpha \beta a_n$
よって、$\alpha + \beta=p,\alpha \beta=-q$ を満たせばよいから、
α、βは2次方程式 $t^2-pt-q=0$ の解であることがわかります!
すなわち漸化式をもとに$t^2=pt+q$ としてやれば、α、βを求める方程式が得られるんだ!
これが特性方程式と呼ばれるものです。
2項間漸化式も「こうなったらいいのに」という願望から生まれます。
必要なら書き足しますので言ってください。
これで大丈夫ですか?
これを読んだら、わかったとか、まだこのへんがわからないとか、コメント欄に返事を書いてください。それがないと、書いたものが読まれたのかどうか、書いたものが役に立ったのかどうか、こちらではわかりませんので。2回目以降も書いてくださいね。よろしく。
a(n+1)=βan+cのような物を a(n+1)-α=β(an-α)に変形させるのが特性方程式ですよね。 自分の計算方法が悪いのか、解答のように上手く変形させる事が出来ないので、変形の過程が知りたいです。
了解!明日書きますね。うまくやれるようになるよ。
ありがとうございます!! まず今日のテスト討伐してきます!
2項間の漸化式には大分慣れてきましたが、3項間が解けず困ってました!! 丁寧にありがとうございました!
お役に立てたならよかったです。またどうぞ。