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行列の平方
つぎを満たす2次の正方行列Aを求めよ。
A^2+A+10E=0
写真はこの上記の問題(f)の解説です。
解説の3行目の
[ω 0]
[c ω^2]
になるやり方が分からないので、詳しく解説できる方いましたら、教えていただきたいです。
回答
こんばんは。初めての方ですね。よろしく。
あれ?10Eですか、Eでいいですか(ダジャレみたい)?
問題(f)の通り、Eで考えてみますね。
b≠0の場合は、そのようにa,bを任意として(もちろんb≠0で)そのように求まりました。
b=0の場合から虚数を成分にしたAが求まります。ただ、その解答に書いてあるのは2個ですが、正解は4個あると思います。
では、いきます。
b=0のとき、第(1,1)成分より$a^2+a+1=0$
虚数を許せば、$a=ω,ω^2$
同様に、第(2,2)成分より $d=ω,ω^2$
aとdの組合せは4つ。
(a)$a=ω,d=ω$ と (b)$a=ω^2,d=ω^2$ のときは、第(1,2)成分と第(2,1)成分より$b=c=0$
よってA=$ \begin{pmatrix}
ω & 0 \\
0 & ω
\end{pmatrix} $ 、$ \begin{pmatrix}
ω^2 & 0 \\
0 & ω^2
\end{pmatrix} $ 。
次に(c)$a=ω,d=ω^2$ と (d)$a=ω^2,d=ω$ のときは、$ω^2+ω+1=0$ だから第(1,2)成分と第(2,1)成分より cは任意。
よってA=$ \begin{pmatrix}
ω & 0 \\
c & ω^2
\end{pmatrix} $ 、$ \begin{pmatrix}
ω^2 & 0 \\
c & ω
\end{pmatrix} $ 。だたしcは任意。
というわけで、虚数を許せば、さらに4通りのAが求まります。
これでわかりますか?
これを読んだら、わかったとか、まだこのへんがわからないとか、コメント欄に返事を書いてください。それがないと、書いたものを読んでくれたのかどうか、書いたものが役に立ったのかどうか、こちらにはわかりませんので。2回目以降も同様です。よろしく。
=============追加の回答===============
ωは1の3乗根です。$x^3=1$ より $(x-1)(x^2+x+1)=0$ 。
$x^2+x+1=0$ の解を求めると、$x=\dfrac{-1\pm \sqrt{3}i}{2}$ですから、$ω=\dfrac{-1+ \sqrt{3}i}{2}$ でもいいし、$ω=\dfrac{-1- \sqrt{3}i}{2}$ でもいいですが、その片方をωとすると、ωの2乗がもう片方の解になります(計算してみて!)。ですから、$x^2+x+1=0$ の2つの解は、$x=\dfrac{-1\pm \sqrt{3}i}{2}$ですが、片方をωとすれば他方はωの2乗と表され、因数分解では $(x-ω)(x-ω^2)$ と書けます。
「b=0のとき、第(1,1)成分より$a^2+a+1=0$
虚数を許せば、$a=ω,ω^2$」というのはそういうわけです。ωと書かなくても$a=\dfrac{-1+ \sqrt{3}i}{2},\dfrac{-1- \sqrt{3}i}{2}$ でもいいです。dについても同じく2つの場合があるというわけです。
これで大丈夫ですか?
詳しく解説していただきありがとうございます。 "虚数を許せば、a=ω,ω^2"とあるのですが、ω^2となる解説をお願いしたいです。
はい、上の回答に追加しましたので読んでください。
神です。 ありがとうございました。
人です!