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仮説検定について教えてください
NHKの数学Ⅰの問題を見て、次のようなことを考えましたが、どうも腑に落ちません。
私には予知能力があると本当に言えるのでしょうか?
「サイコロの出る目を予想したところ、2回連続で当てた。私には予知能力があるといえるか?
有意水準5%で検定せよ。(1/6)^2=2.8% よって、私には予知能力があると言える」
回答
こんにちは。初めての方ですね。よろしく。
さて、あなたは予知能力者です、この2回の試行だけを参考にすれば。
数学的には1/36の確率でしか起こりえないことを予知したのですから!
でも問題点がいくつかあります。
①それでもたまたま1/36の確率で起こることが起こってしまったと考えられる余地はある。あなたが予知能力者でないこともありうる。
②予知能力者の定義次第です。
③そもそも統計的手法は、サンプルが多数の場合に使えるもので、今回のようにたった2回の現象では統計的検定など意味がないでしょう。この資料だけで「私は予知能力者よ!」と言ったら、そう反論されます。「もっとたくさんやってみて!それからでないと結論は受け入れられない」と言われるのが落ち。
③が最大の問題点だと思います。たった2回の試行だけで統計的ななにかの結論はだせません。1000回、10000回と積み上げてから5%検定をするべきです。
と、思います。
5%検定の数学的定義には資料の多さは入っていないので(いや、暗黙のうちに「多数の資料を扱う時」があるのですが)、そのような、納得できない、腑に落ちない結論が出たのでしょうね。
写真の「やってみよう」はどういう結論になっているのでしょうか。答はどこかにあるのですか?
計算上は有意水準5%で予知能力があることになりますが、「これだけの資料では統計的手法を使うのは妥当ではなく、何とも言えない」というのが正解だと思います。
これで大丈夫ですか?
これを読んだら、わかったとか、まだこのへんがわからないとか、これは納得できないとか、新たな疑問とか、コメント欄に返事を書いてください。それがないと、せっかく書いたものを読んでくれたのかどうか、書いたものが役に立ったのかどうか、こちらではわからないので。2回目以降も同じです。よろしく。