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Σを使った関数の立式の仕方
問1の質問です。lim n→∞で数列の和ですから、Σ→∫を使っての極限値を求める、というのはわかりますし、問題下の注釈でもそれを促していますのでそれをしたいのですが、lim 1/n Σの後ろの関数が見当つかないです。もう一つの方法である、この数列のnでの総和を求めてn→∞という従来の方法なら解けるのですが、(k,k^2,k^3,k^4のΣなので、例の公式でnでの総和は出てきます。k^4は高校数学の範疇ではないですが、階差作ればできないこともないです。)この章(定積分と不等式)の主旨には反します。答えは5/6です。∑を使った解法のご教示をお願いします。
回答
こんにちは。
以下の解法は、厳密ではありませんので、果たして理科大の答案として認められるのか疑問です。
高校生がやるのなら「極限と四則の順番は変えられる」「四則を計算してから極限をとる代わりに、極限をとってから四則を計算しても大丈夫」な程度の関数しか扱わないのでいいのかも。でも数学的にはこのことは自明ではありません。
与式の分母分子を先ず $n^5$ で割ります。
与式= $\dfrac{ \Big((\frac{1}{n})^2+(\frac{2}{n})^2+ \cdots +(\frac{n}{n})^2 )\Big) \Big((\frac{1}{n})^3+(\frac{2}{n})^3+ \cdots +(\frac{n}{n})^3 ) \Big)}{\Big( \frac{1}{n} + \frac{2}{n} + \cdots +\frac{n}{n}\Big) \Big((\frac{1}{n})^4+(\frac{2}{n})^4+ \cdots +(\frac{n}{n})^4 )\Big) }$
さらに$n^2$ で割ります。
$=\dfrac{ \frac{1}{n}\Big((\frac{1}{n})^2+(\frac{2}{n})^2+ \cdots +(\frac{n}{n})^2 )\Big)\cdot \frac{1}{n}\Big((\frac{1}{n})^3+(\frac{2}{n})^3+ \cdots +(\frac{n}{n})^3 ) \Big)}{\frac{1}{n}\Big( \frac{1}{n} + \frac{2}{n} + \cdots +\frac{n}{n}\Big) \cdot \frac{1}{n}\Big((\frac{1}{n})^4+(\frac{2}{n})^4+ \cdots +(\frac{n}{n})^4 )\Big) }$
これで $\frac{1}{n}$ がついた4つの部分が現れますので、ここで数学的には厳密でないことをします。
この4つの部分をそれぞれ先に極限をとり(ここで「適用(1)」の積分に変えます)、その結果を使って分数全体の値を計算します。これで答の5/6が得られます。
これで大丈夫ですか?わかったとか、まだこのへんがわからないとか、こんなのは認められないとか、コメント欄に返事を書いてください。
ありがとうございます。数式のかけ算が入ってましたから、一つだけの数式でどうやってやるんだろ?とか自然対数でlog取るとかかなーとかあれこれ考えましたが、それぞれのパーツで極限とるとは思わなかったです。Sn求めてn→∞がストンと落ちますね。受験会場でできるかはわかりませんが。正攻法だけど高校数学からしたら教えてないのでフェアではないという。
いや、4乗の和の公式を知っていれば使っていけない訳はないので、やはり部分和を求めて極限を取るのが正攻法ではないかと思いますか。