このサイトはお使いのブラウザでは正常に動作しません。Google Chromeなど、別のブラウザを使用してください。
ベクトルの角度証明
大問2(1)ですが1つ目の解答は初めから何を言ってるのかよく分からない。
2つ目の解答はベクトルCを立てていますが、どういう指針から進めようとしているのかがよくわからないです。
より簡単に考える方法があれば、ご教授願いたいです。質問だらけで申し訳ないです
回答
こんばんは。
さすがに京大です。なかなか。
2番目の解法はお勧めできませんね。これはある程度別の観点から推測してから、どうしたらうまく解説できるか考えてみた、という感じの解法で、たしかに、読んでいても、どんな方針でやっているのか、どの方向に進もうとしているのか、まったくはっきりしません。実に読みにくいです。試験中にこんな解法を書けるわけがないです。この解法は噛みしめても味がしませんね(笑)。
1番目の方は違います。味があります。1番目の解法を読み解いて、京大的センスをかみしめるのがいいと思いますよ。今後ベクトルの太文字は入力しにくいので、小文字のアルファベットでベクトルだと思ってください。
センスとしては、与えられた式のaとbが入れ替わって大丈夫な式だと見抜くことです。はじめにaとbを使っておいて、そのまま問題文でも使っているので気がつきにくいですね。ちょっと書き換えてみますよ。
$x,y$ がSの要素ならば、$\dfrac{2(x,y)}{(y,y)}$ は整数である
ここでSの要素 $a,b$ を持ってくれば、どちらが$x$でどちらが$y$でもいいのですから、
$\dfrac{2(a,b)}{(b,b)}$ は整数 $n$ である
$\dfrac{2(b,a)}{(a,a)}$ は整数 $m$ である
の両方が言えます。
$\dfrac{2|a||b|\cos\theta}{|b|^2}=n$
$\dfrac{2|a||b|\cos\theta}{|a|^2}=m$
このあともセンスが必要で、この2つの式を見て「あ、2式を掛けるとa,bの情報が消えてくれる!」と気がつくかどうか。ま、気がつかなくても、ちょっと掛けてみるか、ぐらいのセンスが必要なんですね。これは自然な流れではなく、ある意味の「発見」です。「そんなこと気がつかないよ~」といってもしょうがないことです。
2式を辺々かけて
$4\cos^2\theta=nm$
$\cos^2\theta =\dfrac{nm}{4}$
$\cos \theta=\pm \dfrac{\sqrt{nm}}{2}$
ここで $-1\leqq \cos \theta \leqq 1$ より
$0 \leqq \dfrac{\sqrt{nm}}{2} \leqq 1$
$0 \leqq \sqrt{nm} \leqq 2$
$0 \leqq nm \leqq 4$
$nm$ は整数だから、$nm=0,1,2,3,4$
このあとは、ちょっと省略し過ぎです。
もう少していねいに書くべきでしょう。
しょうがないよ、京大だからね。でもこれをやったおかげで、一つテクニックを勉強できたのだからよかったよかった!積み重ねれば、センスも上がってきます!
これで大丈夫ですか?わかったとか、まだこのへんがわからないとか、コメント欄に返事を書いてください。
問題文は集合が前提に置かれているから、要素入れ替えてもok。と読めばいいということですか? 解釈力ですね…
う〜ん、集合だからってわけではないけれど…。a,bを、順番を含めて固定的に考えない自由さでしょうかね。