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方程式の共通解
[黄色チャートの重要例題81] 2つの二次方程式2x^2+kx+4=0, x^2+x+k=0 がただ一つの共通の実数解を持つように、定数kの値を定め、その共通解を求めよ。
[模範解答]
共通解をx=aとすると
2a^2+ka+4=0・・・① a^2+a+k=0・・・②
①ー②*2から(k-2)a+4-2k=0
すなわち(k-2)a-2(k-2)=0
よって(k-2)(a-2)=0
ゆえにk=2またはa=2
[1] k=2のとき二つの方程式はともにx^2+x+2=0・・・③となる。
その判別式をDとすると D=1^2-4*1*2=-7
D<0であるから、③は実数解をもたない。
よって、k=2は適さない。
[2] a=2のとき
②から 2^2+2+k=0 よってk=-6
このとき、二つの方程式は
2x^2-6x+4=0・・・④、 x^2+x-6=0・・・⑤
となり、④の解はx=1,2 ⑤の解はx=2,-3
よって、確かにただ一つの共通の実数解x=2を持つ。
[1][2]からk=-6, 共通解はx=2
[質問] 自分の解答は
共通解をaとして二式をイコールでつなぐ。 2a^2+ka+4=a^2+a+k を整理してa^2+(k-1)a+4-k・・・⑥
⑥が重解を持てば共通の実数解も持つと勘違いして判別式D=0を計算しました。
(k-1)^2-4*1*(4-k)=0
(k+5)(k-3)=0
k=-5,3
何でこの考え方が違うのか調べたところ、この方法は二つの二次関数がx軸とは限らず1点aでしか交わらない場合のkの条件を求めている。それから、問題文の二式がただ一つの共通解をもつことと①がただ一つの共通解を持つことは関係ない。例 2(x-1)(x-2)=0と(x-1)(x-4)=0は共通解x=1 しか持たないが、2(x-1)(x-2)=(x-1)(x-4)はx=0,1の二つの解を持つ。 といった情報が出てきました。書いてある内容は理解できたつもりですが、それではなぜ 自分が求めたkの値がどちらもx軸と交わりかつ二つの二次方程式の共有点であるk=-6がないかわかりません。二次関数がx軸とは限らず1点でのみ交わるxを調べたならk=-6が計算結果にあってもおかしくない気がします。やはりどこか全く理解できてない点があるんでしょうね・・・。
簡単な問題なら式の計算がxy平面上で何が起きているのか想像つくんですけど、少し複雑になるとxy平面上で何が起きてるのか想像できなくなります。この想像を止めると解法暗記に走ってしまいそうで不安ですね。長文失礼しました。
回答
大介さん、こんばんは。初めての方ですね。よろしく!
なるほど、いろいろ考えましたね。
問題は共通解を1つ持つこと、すなわち2つの放物線 $y=2x^2+kx+4,y=x^2+x+k$ のグラフが、ⅹ軸上で交わる(共有点を持つ)ことを要求しています。そしてこのとき、実際は(つまりk=-6のときは)2つの放物線は2点で交わります(そのうちの1つがⅹ軸上で交わります)。だから、あなたの答には出てこなかったのです。
あなたがやってる判別式=0は、2つの放物線の共有点が1つしかないようなkの値を求めています。k=-5,3のときは確かに2つの放物線の共有点は一つですが。それは方程式の解になっていません。
そういうわけで、あなたのいう「1点のみで交わる」中に「共通解が1つ」ということが入ってこなくても当然だ、という事なんですね。「1点のみで交わる」ようなkの値(ー5,3)では「ⅹ軸上で交わる」とという条件は残念ながら満たしていないのです。(偶然満たす場合もあるでしょうが)
これで大丈夫ですか?
これを読んだら、わかったとか、まだこのへんがわからないとか、コメント欄に返事を書いてください。それがないと、せっかく書いたものを読んでくれたのかどうか、書いたものが役に立ったのかどうか、こちらではわかりませんので。よろしく!2回目以降も同様です。
回答ありがとうございます とてもよくわかりました なるほど、本問の場合は共通解が一つ持つときは二つの二次関数は共有点を二つ持つ場合だったから出て来なかったんですね。一人で考えてもわかりませんでした。 とても助かりました。
お役にたてたならよかったです。またどうぞ!