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複素数と図形
画像の問題の(2)が部分的によくわかりません。
まず、緑下線の箇所について、z=qのとき ①式は0=0となって成り立つのはわかるのですが、そうであるからといってz=qのときもp,qを通る直線を描くといえるのでしょうか? z=qのときを除いて考えていたはずなのに、①式が成り立てばz=qのときも z-p/z-q=(実数) が成り立つといえる、ということが納得できません。
また、z-p/z-q=(実数) のとき点zはp,qを通る直線を描く、ということの理由までは理解できていないのですが、どう考えたら良いでしょうか。
さらに、青矢印の箇所について、☆と☆☆の変形がどうしてそうなるのかわかりません。
質問が3点もあって申し訳ありませんが、教えていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
回答
Milky Wayさん、こんばんは。お久しぶりです!
1番目と2番目は一緒に答えることになりますが。
$z=q$ のときは①が成り立つのですから、①を満たすzがどんな図形を描くかに関わらず、qはその図形上にあるということがわかっているわけです。で、$z\neq q$ のときは2点p,qを結ぶ直線、ただしqを除く、を描くことがわかりました(後述)。よってzは2点p,qを結ぶ直線全部を描くことがわかったという事なんですが。
あなたの誤解は「z=qのときもp,qを通る直線を描く」ということです。z=qのときは、もうzはただ1点qなのです。$z\neq q$ のときはp,qを通る直線を描くことが示せたのです。そこで「あ、点qも偶然かもしれないけどその直線に乗っているから、答としてはまとめられるじゃないか、という事なのです。また「①式が成り立てばz=qのときも z-p/z-q=(実数) が成り立つといえる」というのも誤解でして、そんなことは言っていません。成り立ちません。「z=qのときも①が成り立つことがわかる」と言っているだけですよ。なかなか書いて説明は難しいですね。
さて、次に、あのような式が実数になった時は直線になる話です。
$\dfrac{z-p}{z-q}=t$ とします。tは実数。この式の両辺の偏角を調べます。左辺の偏角はz-pの偏角からz-qの偏角を引いたもの、すなわち偏角の差です。右辺の偏角は0またはπです。z-pは2点zとpを結ぶ線分と同等、z-qは2点zとqを結ぶ線分と同等ですので、その偏角の差が0ならぴったり同じ方向、πなら正反対の方向になっているということです。すなわちp,q,zは同一直線上にあるということがわかります。よって$\dfrac{z-p}{z-q}$ が実数ならzは直線pq上にあります。はじめから分数の形で与えられていれば点qを除いた直線になります。分数にする前の式で与えられたときは、もとの式のz=qを代入してやって成り立っていることを示し、結局直線pq全体ということになります。
青い矢印のところは、その解答の間違いですね。引き算記号になっていますが、かけ算記号ですよ!!ひどすぎますね。これじゃ、これを真面目に読む人は大迷惑だ!!!
ということで、かけ算にしてまじめに展開し、後半の方も真面目に展開してやると、2組が打ち消しあって消えて、のこりがその解答のようになります。もっとも、青い☆の矢印の元の式は大丈夫でした?これも変な書き方になっています。普通ならかけ算している2番目の分数の分母には $(\overline{d}-d)$ が来るところを、妙にマイナスをかけて同じ分母にしていますが、意味ないですね。とおもいます。いったいこれはどこの問題集?模試?
これで大丈夫ですか?わかったとか、まだこのへんがわからないとか、前のようにコメント欄に返事を書いてください。
(追記: 2023年7月17日18:59)
コメントで疑問点があるとのことなので、追加でお答えしますね。返信がもうちょっと早いと書き込みを見つけやすいのですが、3日もすると一覧の中でずっと後ろになるので見逃すことがありますので。
さて、「z-pは2点zとpを結ぶ線分と同等」というところですが、ベクトルを学習済みだと分かりやすいのですが。
ベクトルで、2点A,Bの位置ベクトルを $\overrightarrow{a},\overrightarrow{b}$ とするとき、
$\overrightarrow{b}-\overrightarrow{a}=\overrightarrow{AB}$ ということと同じなのですが、OK?
複素数で言うと、Z(z)、P(p)、Q(q)とします。
複素数zは線分OZと考えられます。
z-pという複素数は作図で求められますか?複素数の引き算を複素平面上でやる説明は教科書にあると思います。その点をZ’とすると、線分OZ’は線分PZと長さも方向も同じですね。ですから複素数z-pの偏角は線分PZがx方向となす角になります。同様に複素数z-qの偏角は線分QZがx方向となす角になります。その2つの偏角の差が0かπかというのですから、3点P,Q,Zは1直線上にありますよ~というのですが。いや、こうやって言葉で書いていると説明がうまくできず歯痒いです。生身の人間、つまり先生に直接質問してわかるまでねばるのがいいのですがねぇ(笑)。
これで解ってもらえるか心配です。再々質問も歓迎です。
返信が遅くなり、大変申し訳ありません🙇🏻♀️💦 今回もとっても丁寧に解説いただき、本当に感謝です😭 緑下線の箇所について、すごくよく分かりました!たまたまz=qのときもp,qを通る直線上(というか点q上)にあったからまとめた、という表現がとてもわかりやすかったです。 z-p/z-q=(実数)のときなぜzは直線を描くのか、ということについてですが、「z-pは2点zとpを結ぶ線分と同等、z-qは2点zとqを結ぶ線分と同等」という部分がよく分かりませんでした💦恐らく基礎的な部分だと思うのですが、考えるほどよく分からなくなってきてしまいました… 最後の変形のところはこの回答の間違いだったんですね!元の式は一応理解できていました!結局、z×(zバー)=|z|^2の公式を利用しているのにわざわざマイナスをかける意味はあるのかと私も疑問に思っていたので、私の感覚が間違えていなかったようで良かったです…!(ちなみに、某映像授業のテキストです…🥲笑)
上の回答に追記しました。なかなか文章だけで説明するのも難しいです。
こんばんは。なるほど、とても良く理解できました! 今回も詳しく教えていただきありがとうございました!
変な説明で分かってもらえたのならよかったです。またどうぞ!