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絶対値を含む定積分
どのように場合わけをして求めるかまでは理解できたのですが赤丸の2倍をしている意味がわかりません。
普通に面積を求めようとするとかなりの計算量になってしまいます。
どのようにすればいいのでしょうか。
回答
ryuさん、こんばんは。初めての方ですね。よろしく!
その式は(1)の場合の式ですね。
いろいろ計算方法は考えられますが、これはうまい方法ですね。
定積分で面積が求まるのは、あくまでも関数値が正の場合です。関数値が負になる部分での定積分はマイナスの面積になります。これは大丈夫ですか?
説明上、$x^2-\cdots$ の式をA、$-x^2+\cdots$ の方をBとします。
Aを0から2まで積分すると、0から1までは正の面積(普通の面積)$S_1$、1からtまでの部分は負の面積$-S_2$になります。tから2までは正の面積$S_3$です。ですからAを0から2まで定積分すると$S_1+(-S_2)+S_3$ を計算したことになります。$(-S_2)$ の量を $+S_2$ にするためには$S_2$ の2倍を足せばいいですね。
$S_1+(-S_2)+S_3+2S_2=S_1+S_2+S_3$ これでその面積が求まるわけです。巧妙なやり方です。
プラスの $S_2$ は、Bを1からtまで積分すれば求まりますね。Bは1からtまでの間は値が正ですから。
これでわかりますか?
(なんならAを0から2まで積分したものから、Aを1からtまで積分したものの2倍を引いても同じ結果です。)
このやり方だと、Bを1からtまで定積分した値は6分の1公式で求まってしまうし、なかなかうまい手です!この形の面積を計算するときのテクニックとして覚えておくとよさそうですね。
これで大丈夫ですか?
これを読んだら、わかったとか、まだこのへんがわからないとか、コメント欄に返事を書いてください。それがないと、せっかく書いたものを読んでくれたのかどうか、書いたものが役に立ったのかどうか、こちらではわかりませんので。よろしく。2回目以降も同様です。 会話型をめざしています(笑)。
めちゃくちゃわかりやすかったです! 丁寧な回答ありがとうございました!
あ、お役に立てたかな?よかった!またどうぞ。