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2乗の平均の平方根と算術平均の不等式

    たいぼく (id: 2389) (2023年8月20日14:31)
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    n個の数a,b,c,d,...(>0)に対して ((a^2+b^2+c^2+...)/n)^(1/2)≧(a+b+c+d+...)/n が常に成り立つようですが、どのように証明できるのでしょうか? 与えられた式を変形していきました。 a^2+b^2+c^2+... ≧(a+b+c+d+...)(a+b+c+d+....)/n =(a+b+c+d+..)x A ( A = a,b,c,d...の平均) =Aa+Ab+Ac+Ad +... ここまで変形して、止まってしまいました。

    回答

    くさぼうぼう : (id: 1236) (2023年8月20日17:18)
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    たいぼくさん、こんにちは。初めての方ですね。よろしく! これは、コーシーシュワルツの不等式で証明できます。学年がわからないので、何とも言えませんが、高校生なら数ⅠかⅡで出てくるかと思いますが。 まずは証明したい不等式を変形してみます。 両辺とも正だから、2乗して比較しても大丈夫。 2乗した式の両辺に正の数$n^2$ をかけても大丈夫。となって $n(a^2+b^2+c^2\cdots)\geqq(a+b+c+\cdots)^2$ これを $(1^2+1^2+1^2+\cdots)(a^2+b^2+c^2\cdots)\geqq(1a+1b+1c+\cdots)^2$ …① とみれば、コーシー・シュワルツの不等式になります。 コーシー・シュワルツの不等式は、正の数について必ず成り立つ不等式です。 $(a_1^2+a_2^2+a_3^2+\cdots)(b_1^2+b_2^2+b_3^2+\cdots)\geqq(a_1b_1+a_2b_2+a_3b_3+\cdots)^2$ です。 この不等式で、$a_1=a_2=a_3=\cdots=1,b_1=a,b_2=b,b_3=c,b_4=d\cdots$ としたものが①ですから、 答案では①まで変形してから、 「これはコーシー・シュワルツの不等式$(a_1^2+a_2^2+a_3^2+\cdots)(b_1^2+b_2^2+b_3^2+\cdots)\geqq(a_1b_1+a_2b_2+a_3b_3+\cdots)^2$ において  $a_1=a_2=a_3=\cdots=1,b_1=a,b_2=b,b_3=c,b_4=d\cdots$としたものが①だから不等号は成り立つ」 で終わりにして大丈夫です。 もし、コーシー・シュワルツの不等式を知らないようなら、これは不等式を証明するときに使えるかなり強力な武器ですから理解しておきましょう。コーシー・シュワルツの不等式自体の証明は簡単です。ネットで検索すれば出てきます。たとえば https://examist.jp/mathematics/expression-proof/ckauchy-schwarz/ などをみてください。(リンクが張れないので、コピペしてプラウザで見て) あるいはベクトルを学習済みなら、そこで内積がらみで証明も出てきたかもしれません。 これで大丈夫ですか? これを読んだら、わかったとか、まだこのへんがわからないとか、コメント欄に返事を書いてください。会話型をめざしています(笑)。 コメントがないと、せっかく書いたものを読んでくれたのかどうか、書いたものが役に立ったのかどうか、こちらではわからないのです。よろしくお願いしますね。読み逃げしないでね(笑)。2回目以降も同様です。
    たいぼく (id: 2389) (2023年8月20日18:54)
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    わかりやすく、丁寧な解説ありがとうございました。 コーシーシュワルツの不等式は知っていたので、よく理解できました。 ちなみに、さらに一般的に考えると、2乗の総和の平均の二乗根より3乗の総和の平均の三乗根、…n乗の総和のn乗根とnが増えるほど大きくなることが予想できそうですが、これはコーシーシュワルツの不等式を使って示せますか?

    くさぼうぼう : (id: 1236) (2023年8月20日19:48)
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    う〜ん、どうでしょうか?即答はできませんね。たぶんコーシーシュワシュワでは無理ではないかなぁ。研究してみてください!私も考えてみます。

    たいぼく (id: 2389) (2023年8月20日20:04)
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    ありがとうございました! 勉強の励みになりました。

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