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確率
29番の3番なのですが、P(A)×P(B)で答えを求めるのはなぜだめなのでしょうか?独立試行の問題と少し混乱してしまいます。
感覚的にだめなことはなんとなく分かるのですが、だめな理由が言語化できないです。
解説は理解できています。
一日に何度も質問すみません。教えて頂けれると幸いです。
回答
連投、大歓迎ですよ。
なぜ掛け算にならないのかの説明がうまく書けないので、とりあえずこの解答はあまりよくないということだけ書きますね。
余事象を使って求めるやり方がベストです。それも、Aの余事象やBの余事象を考えるのではなく(ま、ここは前の小問からそうなってしまったのでしょうが)、AかつBの余事象を考えるべき問題です。
余事象はバーで表します。「かつ」は$\cap$、「または」は$\cup$で書きますよ。
$P(A\cap B)=1-P(\overline{A\cap B})$
$=1-P(\overline{A}\cup\overline{B})$
$=1-\{P(\overline{A})+P(\overline{B})-P(\overline{A}\cap\overline{B})\}$
$=1-\{\Big(\dfrac{8}{9}\Big)^n+\Big(\dfrac{5}{9}\Big)^n-\Big(\dfrac{4}{9}\Big)^n\}$
のほうが素直だと思うのですがね。
「AとBが両方同時に起こる」の余事象は「Aが起こらないかBが起こらないか」です。
余事象のほうは「または」ですから、集合のところでもやった「和集合の要素の個数の公式」と同じ式が成り立ちますよね。
この考えだと、「なぜ掛け算じゃないんだ?」という疑問は起こらないと思うのですが。
とにかく、あなたの最初の質問に対する回答はちょっと待っててください。明日、よく考えて説明を書いてみます。ゴメン!
あ、AとBは排反事象じゃないから掛け算じゃダメなんです。あす、詳しく書きますが、できれば考えてみてください。オヤスミナサイ!
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追記:09/29 09:00
朝方ひらめきましたが、すみません、排反事象ではなく、独立事象の間違いでした。
そもそも確率の掛け算は、厳密にいえば、条件付確率の考えから
$P(A\cap B)=P(A)\cdot P_A (B)$
となります。AとBが独立なら $ P_A (B)=P(B)$ なので、ふつうに確率の掛け算で求まるのです。
でも、この問題のAとBは独立ではありません。Aが起こった状態でのBが起こる確率は、単にBが起こる確率とは異なります。
よって$P(A\cap B) \neq P(A)\cdot P(B)$です。
これで大丈夫でしょうか?
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ただ単にBとAが排反でないからP(A)×P(B)では答えが求めることができないということですね。 理解できました!ありがとうございます!
おはようございます。 あ、そう簡単に理解しないで下さい(笑)。間違ってました!「排反事象ではない」ではなく、「独立事象ではない」でした。また後でちゃんと書きます。
上の回答に追記しましたので、読んでください。
確率の掛け算はそもそも条件付き確率の考え方に基づいてるんですね。 かなり理解が深まりました。ご丁寧に教えて頂きありがとうございます!
どういたしまして。こちらがすったもんだしてしまい、ごめんなさいね。
Pokichiさん はじめまして。 色々考えてみました。 P(A)×P(B)でダメな理由が私もわかりません。 でも計算してみると、模範解答と結果は異なり、数学ってほんとに面白いなと思ってます。(たまにイラッとしますが・・・) 出題者の気持ちを考えると、 (3)の加法定理をどうしても使って欲しい意図が(1)と(2)からすごく感じました。 ごめんなさい。数学、出題者の親心?って面白いなと思った感想でした。
わさわざ考えて頂きありがとうございます!数学は面白いですけど難しいですよね笑