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三角比の拡張
90°+θの三角比についてです。
sin(90°-θ)=cosθは、
あー!そういうこと!となんとなくの想像はできるのですが、
sin(90°+θ)=cosθ
となるのが納得いきません。教えてほしいです!特に
cos(90°+sinθ)=-sinθになるのは
なぜですか?sinθってマイナスになるのですか??
長々とすみません。教えて頂けると助かります。。
回答
みさきさん、こんにちは。
あ、sinθがマイナスのなったのではないです。sinθはプラスの値で、それにマイナスをつけています。
鈍角になるとcosθの値がマイナスになります。説明は下を読んでください。長いですが…。
三角比を拡張して、角が何度でもよくなるときに、つまづく人が多いですので、乗り越えてください!
最大の難関は「サイン、コサインの定義が変わった」というところなんです。
直角三角形の斜辺や底辺、高さなんかを使って三角比を定義してきましたが、ここからは定義が変わります。
教科書にもあるはずですが、原点を中心に半径rの円を描き、その周上の点Pを決めると、∠POxが決まります。これをθとし、またPのx座標がx、y座標がyとしたとき、
「$\sin \theta=\dfrac{y}{r},\cos\theta=\dfrac{x}{r}$ とするよ」って決め直したのです。
θが鋭角の時は、これまでの三角比と同じように斜辺や低へ、高さでも行けますが、θが鈍角の時は、もう直角三角形では考えられません。あくまでもこの定義でサイン、コサインの値を決めていきます。
半径の大きさは何でも大丈夫なので、特にr=1の円(単位円)で考えるのがいいのです。この時はPのy座標が $\sin\theta=\dfrac{y}{1}=y$ になってるし、x座標が $\cos\theta=\dfrac{x}{1}=x$ になっています。
90°ーθの公式は、下の図1さえ書けばわかります。θが小さい角の時の図ですが、大きくなっても関係は同じです。
図の青い線どおし、赤い線どおしは長さが同じです。$P_2$ のy座標は $P_1$ のx座標と同じです。
$P_2$ のy座標は$ \sin(90^{\circ}-\theta)$だし、 $P_1$ のx座標は $\cos\theta$ なので(青い線です)、
$\sin(90^{\circ}-\theta)=\cos\theta$ ですね。
$P_2$ のx座標は $P_1$ のy座標と同じです。(赤い線です)
$P_2$ のx座標は $\cos\theta$だし、 $P_1$ のy座標は $\sin\theta$ なので、
$\cos(90^{\circ}-\theta)=\sin\theta$ ですね。
これで、覚えていなくても2つの公式
$\sin(90^{\circ}-\theta)=\cos\theta$
$\cos(90^{\circ}-\theta)=\sin\theta$
は、図を書けば出てきます。
同じように、90°+θも図さえかければ納得できるし、覚えなくても大丈夫です。
図2の $P_2$ が90°+θの位置です。
前と同じように、青い線どおし、赤い線どおしは同じ長さです。
ただし、気を付けるのは90°+θのほうの青い線はx軸の負の側に来ているので、マイナスの量になります。
$\sin(90^{\circ}+\theta)=\cos\theta$ 赤い線は等しい!
$\cos(90^{\circ}+\theta)=-\sin\theta$ 青い線は長さは等しいけれど、$\cos(90^{\circ}+\theta)$は$\sin\theta$ にマイナスをつけますよ!
これも、公式を覚えなくてもこの図を書けば出てきます。線の長さが同じでも、符号がどうなのかだけ気にしてください。
こんな図を書けば、180°ーθの公式も覚えずに図3で行けます。
$\sin(180^{\circ}-\theta)=\sin\theta$
$\cos(180^{\circ}-\theta)=-\cos\theta$
三角比は、鈍角になると、鈍角を表す点Pのx座標が負になるので、コサインの値はマイナスになります。y座標は相変わらずプラスです。
サインが正、コサインが負だったら、その角は鈍角です。
もっと拡張して、θが180°を超えたり、マイナスの角になったりします。そこでもたくさんの公式がでてきますが、やはり、図を書けば覚えなくても大丈夫です。単位円の図を書く癖をつけましょう。
長かったけれど、これで大丈夫ですか?
これを読んだら、わかったとか、まだこのへんがわからないから説明してほしいとか、コメント欄に返事を書いてください。よろしく。
sinは縦線、cosは横線で考えて、どこで一緒になるか考えたとき、0≦x≦90°のときはマイナスで、90°≦x≦180°のときはプラスで考えたらこうなるってことですか??
「sinは縦線、cosは横線で考えて」はそのとおりです。「0≦x≦90°のときはマイナスで、90°≦x≦180°のときはプラス」はハテナです。角度θが鋭角、0°<θ<90°の時は、サインもコサインも正です。半径の端が第1象限にあるので、x、y座標とも正なのでね。でも90°<θ<180°のときは、半径の先端が第2象限にあるので、サイン(y座標)は正ですが、コサイン(x座標)は負になります。これは大丈夫ですか?
ごめんなさい💦90°とθがプラスかマイナスかということです💦💦💦
あ、了解です。でも、あまりそれにこだわらないように。公式ってあくまでも形なので、いずれsin(90°-130°)=cos130°なんかも出てきます。90°-θの形の時はθの大きさにかかわらず成り立ちますからね。
ひぇ………、、面積とか、長さとかいけるけど、こういうのは苦手で……頑張ります💪w テストでいい点とってきます!
期末テストかな?がんばってきてくださいね!!