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三角関数 証明

    Laith (id: 2853) (2024年1月18日12:37)
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    解説で疑問に思ったところにマーカーをしました。 赤マーカーのところは、どうやって45-14πを見つければいいのでしょうか? 青マーカーと緑マーカーのところは、なぜ成り立つのでしょうか? 紫マーカーのところは、どうやったらsin 1との大小で場合分けするという発想に辿り着くのでしょうか? ご回答いただけると助かります。

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    回答

    くさぼうぼう : (id: 1236) (2024年1月18日14:26)
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    Laithさん、こんにちは。初めての方ですね。よろしく。 (1)ですが、これが解説というのではちょっとひどいですね! これはもう調べるしかないでしょう。 サインは0からπ/2までは増加関数ですから、目標は1とπ/2のあいだにある角(ラジアン)θなら$\sin1<\sin\theta$ で、しかもθ=n±2kπと表せればいいのです。しょうがないですね、いろいろなkで調べるのでしょうかね。±はーの方しかないことはわかります。 1<nー2kπ<π/2すなわち1<n-6.2830×(整数k)<1.5707を満たすnとkを探すしかないかなぁ。 私はkを1,2と調べたら、k=2のときn-12.5660<1.5707を満たす整数n=14を見つけました。 このとき、θ=14-12.5660=1.4340<1.5707なので大丈夫です。よってn=14も答です。答はいくつもありますよ。 (2)が(1)の理論的裏付けですね。なんか突然1/Nが出てきて戸惑っています。 これ以降はまたあとで。少し考えさせてください。わからないかもしれません。
    Laith (id: 2853) (2024年1月18日15:11)
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    回答ありがとうございます。 なるほど!(1)はkを順に試せばそのうち見つかるから頑張りましょうという問題なんですね。試しに±を+で探してみたらk=1で-5+2πも1からπ/2の間にあったので、-5も答えになるという感じですね。

    くさぼうぼう : (id: 1236) (2024年1月18日16:53)
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    そうです、そうです!

    綾野 穂香 (id: 2794) (2024年1月18日22:08)
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    赤マーカー: $45-14\pi$ は謎ですが、別の方法で解いたのでそれを紹介します。私の場合は、問題を見たときに $n=2,3,4$ あたりのとき条件を満たすか気になりました。第3象限と第4象限の角は明らかに条件を満たさないため、考えるべき角は第1象限と第2象限の角です。第1象限の角の場合は、$n$ が($+2\pi k$ の違いを除いて)区間 $(1, \pi / 2)$ 内にあるか調べればよいです。第2象限の角の場合は、$\sin n=\sin(\pi-n)$ を利用して角を第1象限に写し、$\pi-n$ が($+2\pi k$ の違いを除いて)区間 $(1, \pi / 2)$ 内にあるか調べればよいです。以上の考察を元に、$n=2$ を考えてみます。$2$ は第2象限の角であるため、$\pi-2$ が区間 $(1, \pi / 2)$ 内にあるか調べればよいです。実際に計算すると $1 < 1.1415 < 1.5707$ のように区間内にあることが分かるため、$\sin 1<\sin(\pi-2)=\sin 2$ です。偶然 $n=2$ ですぐ見つかりましたが、$n=2$ が仮に条件を満たさなかった場合でも、$n=3,4,5,\cdots$ と試していくことができます。 青マーカー: 鳩ノ巣原理「$n$ 個の部屋に $n+1$ 人が入るとき、$2$ 人以上入る部屋が少なくとも $1$ つは存在する」の応用です。鳩ノ巣原理については https://examist.jp/mathematics/integer/heyawarironpou/ や https://manabitimes.jp/math/692 などのサイトに詳しい解説があります。この問題では、部屋に相当するものが、区間 $[0, 1)$ を $N$ 等分してできる $N$ 個の小さな区間 $[0/N, 1/N), [1/N, 2/N), \cdots, [(N-1)/N, N/N)$ です。人に相当するものが $N+1$ 個の実数 $g(0), g(1), \cdots, g(N)$ です。$g(k) (k \geqq 0)$ は $2\pi k$ の小数部分であるため、$0 \leqq g(k) < 1$ です。そのため、各 $g(k) (k=0,1,\cdots,N)$ は $N$ 個の小さな区間のいずれかに属します。$N$ 個の区間に $N+1$ 個の実数が入るため、鳩ノ巣原理より、いずれかの $g(s), g(t)$ は同じ小さな区間に入ります。これを数式で書くと青マーカーにようになります。$g(s)<g(t)$ としても一般性が失われないことに注意してください。 緑マーカー: 主張を一般化すると「$0<A<B, 0<C<B-A$ ならば $A<lC<B$ を満たす整数 $l$ が存在する」です。整数 $k$ を $kC \leqq A < (k+1)C$ を満たすようにとると(このようにとれる理由は $0<C$)、$(k+1)C = kC+C \leqq A+C < B$ となるため $A < (k+1)C < B$ です。条件を満たす $l=k+1$ が見つかりました。この問題では、$A$ に相当するものが、$a-1$, $B$ に相当するものが、$\pi / 2 - 1$, $C$ に相当するものが、$g(t)-g(s)$ です。$g(t)-g(s)<1/N<\pi / 2 - a = (\pi/2-1)-(a-1)$ とうまく条件を満たしています。 紫マーカー: $(3)$の問題を言い換えると「$\sin n$ が最大値を持たないことを示せ」です。そのため $\pi/2+2\pi k$ に近い角の挙動にのみ関心があり、そこから遠い角を考えずに済む方法が欲しくなります。解説では、遠い角を考えずに済む方法として $\sin 1$ との大小で場合分けするという方法を採用しています。問題文で $1$ や $\sin 1$ が使われていることに着目し、これが誘導であることに気付くと、ある程度自然な発想に思えます。誘導がなかったら大変です。
    くさぼうぼう : (id: 1236) (2024年1月18日22:52)
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    すごい!

    Laith (id: 2853) (2024年1月19日11:19)
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    回答ありがとうございます。 鳩ノ巣原理...!言われてみたら、あまりにも当たり前なのに、応用になると気付きにくいですね。緑マーカーの部分はA、B、Cに置き換えるとたしかに話がスッキリしますね。g(t)-g(s)<(π/2-1)-(a-1)を見て全てが繋がりました。これのために最初に1/N<π/2-aとおいたんですね。 疑問点が全て解決できました!(45-14πは結局謎でしたが)とても分かりやすい説明でした。

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