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条件付き確率、数列の一般化について

    ウルトラ セブン (id: 3317) (2024年7月8日17:01)
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    ファイルの問題の(1)(2)は数字を代入して書きだせば正解できました。しかし、3番になって「an の取り得る値すべて」と一般化されると(1)(2)の結果から正解である「-2,-1/2,1/3,2/3,3/2,3」であることは循環的に直観で分かりますが、それでは数学ではないですよね。(4)は、その結果を使ったと思われる条件付き確率なので行き詰りました。 どう考えたらよいのでしょうか。ご教示願えないでしょうか。(4)の正解は「nが偶数のとき0,奇数のとき(n-1)/2nです。
    ファイルの問題の(1)(2)は数字を代入して書きだせば正解できました。しかし、3番になって「an の取り得る値すべて」と一般化されると(1)(2)の結果から正解である「-2,-1/2,1/3,2/3,3/2,3」であることは循環的に直観で分かりますが、それでは数学ではないですよね。(4)は、その結果を使ったと思われる条件付き確率なので行き詰りました。

    どう考えたらよいのでしょうか。ご教示願えないでしょうか。(4)の正解は「nが偶数のとき0,奇数のとき(n-1)/2nです。

    条件付き確率.jpg

    回答

    綾野 穂香 (id: 2794) (2024年7月8日19:32)
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    (3) は取り得る値を予想できるのであれば数学的帰納法によって証明ができます。$a_n$ が取り得る値からなる集合を $S_n$ とします。また、直感で予想した取り得る値からなる集合を $A=\left\{-2, \ -\dfrac{1}{2}, \ \dfrac{1}{3}, \ \dfrac{2}{3}, \ \dfrac{3}{2}, \ 3 \right\}$ とします。すると、「$\textrm{(i) } S_3=A$」および「$\textrm{(ii) }S_k = A$ ならば $S_{k+1} = A$」を示せば、数学的帰納法によって「任意の $3$ 以上の自然数 $n$ に対して $S_n = A$」が言えます。$\textrm{(i)}$ は地道に計算すれば示せます。$\textrm{(ii)}$ は $A$ の各要素に $f$ あるいは $g$ を適用してできる数からなる集合が、また $A$ になることを確認すればよいです。 (4) は状況を図で表すと考察しやすいと思います。取り得る値を書き出し、$f(a)=b$ を満たす値の組 $(a,b)$ に対し、$a$ から $b$ に矢印を引き、矢印に $f$ と書き込みます。すると添付画像のような図ができます。図は一度描いてみてください。この図において、$\dfrac{1}{3}$ から $-2$ への道のうち $f$ を $1$ 回のみ通る道を考えます。すると、$\displaystyle -\dfrac{1}{2} \xrightarrow{f} \dfrac{2}{3}$ を通る必要があることが分かります。また、$f$ を通る前には $g$ を奇数回通り、$f$ を通った後も $g$ を奇数回通らなければならないことも分かります。これらの情報から、$-2$ で終了するためには、コインを投げる回数が奇数回である必要があることが分かります。また、コインを奇数 $n$ 回投げたとき、$f$ が偶数回目に現れる確率を求めることによって答えを導くことができます。 $\textbf{\textsf{(追記: 2024年7月9日12:50)}}$ $n$ 回のうち表が $1$ 回のみの事象を $X$、$a_n=-2$ となる事象を $Y$ とすると、条件付き確率の定義より求めるべきものは $\dfrac{P(X \cap Y)}{P(X)}$ です。$n$ が奇数のときを考えます。 事象 $X$ が起こるコインの結果の通り数は $i \ (1 \leqq i \leqq n)$ 回目に表が出て、それ以外が裏となる $n$ 通りです。それぞれ起こる確率が $\left(\dfrac{1}{2}\right)^n$ であることから $P(X)=n\left(\dfrac{1}{2}\right)^n$ が分かります。 事象 $X$ と事象 $Y$ が同時に起こるコインの結果の通り数を考えます。表が偶数回目に出ないと $-2$ に辿り着けないことから通り数は $i \ (i = 2, \ 4, \ 6, \ \cdots, \ n-1)$ 回目に表が出て、それ以外が裏となる $\dfrac{n-1}{2}$ 通りです。それぞれ起こる確率が $\left(\dfrac{1}{2}\right)^n$ であることから $P(X \cap Y)=\dfrac{n-1}{2}\left(\dfrac{1}{2}\right)^n$ が分かります。
    (3) は取り得る値を予想できるのであれば数学的帰納法によって証明ができます。ana_n が取り得る値からなる集合を SnS_n とします。また、直感で予想した取り得る値からなる集合を A={2, 12, 13, 23, 32, 3}A=\left\{-2, \ -\dfrac{1}{2}, \ \dfrac{1}{3}, \ \dfrac{2}{3}, \ \dfrac{3}{2}, \ 3 \right\} とします。すると、「(i) S3=A\textrm{(i) } S_3=A」および「(ii) Sk=A\textrm{(ii) }S_k = A ならば Sk+1=AS_{k+1} = A」を示せば、数学的帰納法によって「任意の 33 以上の自然数 nn に対して Sn=AS_n = A」が言えます。(i)\textrm{(i)} は地道に計算すれば示せます。(ii)\textrm{(ii)}AA の各要素に ff あるいは gg を適用してできる数からなる集合が、また AA になることを確認すればよいです。

    (4) は状況を図で表すと考察しやすいと思います。取り得る値を書き出し、f(a)=bf(a)=b を満たす値の組 (a,b)(a,b) に対し、aa から bb に矢印を引き、矢印に ff と書き込みます。すると添付画像のような図ができます。図は一度描いてみてください。この図において、13\dfrac{1}{3} から 2-2 への道のうち ff11 回のみ通る道を考えます。すると、12f23\displaystyle -\dfrac{1}{2} \xrightarrow{f} \dfrac{2}{3} を通る必要があることが分かります。また、ff を通る前には gg を奇数回通り、ff を通った後も gg を奇数回通らなければならないことも分かります。これらの情報から、2-2 で終了するためには、コインを投げる回数が奇数回である必要があることが分かります。また、コインを奇数 nn 回投げたとき、ff が偶数回目に現れる確率を求めることによって答えを導くことができます。

    (追記: 2024年7月9日12:50)\textbf{\textsf{(追記: 2024年7月9日12:50)}}

    nn 回のうち表が 11 回のみの事象を XXan=2a_n=-2 となる事象を YY とすると、条件付き確率の定義より求めるべきものは P(XY)P(X)\dfrac{P(X \cap Y)}{P(X)} です。nn が奇数のときを考えます。

    事象 XX が起こるコインの結果の通り数は i (1in)i \ (1 \leqq i \leqq n) 回目に表が出て、それ以外が裏となる nn 通りです。それぞれ起こる確率が (12)n\left(\dfrac{1}{2}\right)^n であることから P(X)=n(12)nP(X)=n\left(\dfrac{1}{2}\right)^n が分かります。

    事象 XX と事象 YY が同時に起こるコインの結果の通り数を考えます。表が偶数回目に出ないと 2-2 に辿り着けないことから通り数は i (i=2, 4, 6, , n1)i \ (i = 2, \ 4, \ 6, \ \cdots, \ n-1) 回目に表が出て、それ以外が裏となる n12\dfrac{n-1}{2} 通りです。それぞれ起こる確率が (12)n\left(\dfrac{1}{2}\right)^n であることから P(XY)=n12(12)nP(X \cap Y)=\dfrac{n-1}{2}\left(\dfrac{1}{2}\right)^n が分かります。

    image.png

    ウルトラ セブン (id: 3317) (2024年7月9日11:21)
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    綾野様、ご親切な解説をどうもありがとうございました。 やはり、地道に数え上げたり帰納法で確認するしかないのですね。書いてもらった図を考えてみたのですが、f が1回というとa1=1/3から始まって g → (-1/2) → f → 2/3 →(-2) しか無いので、3回(奇数)の試行ということは理解できました。他に道が無いので偶数の場合はありえないー確率0も納得いきます。 3回の試行の場合の条件付き確率は各回の確率(1/2)の和(3/2)が分母、分子は積1/8)でしょうか(1/12)? これは、解答の (n-2)/2nのnに3を代入した 1/6と違ってきます。数字の話ではなく、文字式で一般化させる過程がよく分かりませんでした。

    綾野 穂香 (id: 2794) (2024年7月9日12:50)
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    回答に追記しました。(4) は条件付き確率の定義を確認しながら丁寧に計算します。答えは (n-2)/2n ではなく (n-1)/2n であることに注意してください。

    ウルトラ セブン (id: 3317) (2024年7月10日10:37)
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    綾野様、お手数をおかけしました。本当にありがとうございました。 実は、少し感動しました。私は「条件付き確率」というと、明らかに過去の遡る問題しか見たことしかなかったので最初にこの問題が条件付き確率であることに違和感を持ちました。 しかし、書いて頂いたことを一字一句ゆっくり(頭がついていかないので)読み進めると納得がいきました。一字一句隙のない書き方、緻密さに驚嘆しました。自分の未熟さが露呈してしまいますが。 最後に、再度ありがとうございました。

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