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背景がわからない
放物線と放物線の距離の最小値が、法線が一致する場合なのは、なんとなく感覚的にはわかるのですが理由は分かりません。証明可能ですか?
回答
ぱ ん さん、こんにちは。
原理的にはできますが、実際にこの問題について示すのは至難です。
P(p,p²)を固定して、Q(x,-x²-16x-65)を動点とします。
PQ²をxの関数として得て微分し、増減を調べ、最小になるⅹをpの式として求めます。
その時の最小値はpの関数になっていますから、今度はその式をpで微分し、増減を調べて最小になるpを求めるということです。PQ²をxで微分すれば3次式になり、必ず実数解を持つのですが、pの煩雑な式になりそうで実行不可能です。
違う問題での計算例は以下のURLにありました。これはなんとか計算が可能な例です。
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://www17.plala.or.jp/mi_kana/story/distanceofgraphs.pdf
いつでもできるとは思えません。
しかし、放物線上の点Pで、1定点Aとの距離が最小になる点は、Pでの法線がAを通るときであることは(これもある意味感覚的ですが)示せますので、それを2回使えば説明はつきます。
法線が放物線β上の点Aを通るような放物線α上の点をPとし、その近くの放物線β上の点をQとします。
Pにおける接線とAQとの交点をRとすれば△APRは直角三角形。ARが斜辺だからAR>AP。
またAQ>ARだからAQ>AP。よって放物線β上の点Aとの距離が最小であるような放物線α上の点はP。
今度は2つの放物線αとβの立場を入れ替えれば同じことが言えて、けっきょく法線が共通するような2点間の距離が最小であるといえます。
これでどうですか?