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ベクトル方程式で表される図形
連投失礼します。
写真の例題にある回答についてです。
2行目からの式変形が何故そうなるのか分かりませんでした。
解説お願いいたします。
回答
ひなたさん、こんにちは。
ちょっといやなことをしています!
ベクトルの式の平方完成みたいなことをやっているのです。
ベクトルには掛け算は内積があって、でも内積は2乗という考えはないのです。
ベクトルpとベクトルpの内積はp²とは書けず、p・p=|p|²としか書けないのです。
まず、与えられた式を、ベクトルではなく実数の式だと思って平方完成しますよ。
$p^2-ap-bp$
$=p^2-(a+b)p$
$=\left(p-\dfrac{a+b}{2}\right)^2-\left(\dfrac{a+b}{2}\right)^2$
$=\left(p-\dfrac{1}{2}(a+b)\right)^2-\left(\dfrac{1}{4}(a+b)^2\right)^2$
で、この式をベクトルの式に書き換える時に、掛け算は内積に、2乗は絶対値の2乗になおすと、3行目が得られます。
解答ではこのあたりは省略して、一気にベクトルのままで平方完成的なことをしていますが、このような変形はなかなか素人には(高校生には)できませんよね。問題の式を見て怪しいなと思ったら、実数の式だと思って平方完成するなり因数分解するなりして、2乗が出てきたら絶対値の2乗にし、2つの文字の積は内積にします。それで偏買いができますよ。
でも…その解答はちょっと模範とは言いかねますね。
別解=お勧め
$|p|^2-a\cdot p-b\cdot p=0$
$p\cdot p-a\cdot p-b\cdot p=0$
$p\cdot \big(p-(a+b)\big)=0$
ベクトルa+bは定まったベクトルで、その点をCとすると、
$p\cdot \big(p-c\big)=0$
この式をながめると、何か気が付くことはないですか?
(考えた?)
(見つかった?)
(下を見ないで、自分で見つけなさい!!)
内積=0→垂直!!
ベクトルpとベクトルCPは垂直だって!
つまり線分OPと線分CPは垂直なんだぞ!
ということは…
PはOCを直径とする円の上にある!!!
答としては「ベクトルa+bの表わす点をCとすると、PはOPを直径とする円を表す」
でもいいし、図を書いてみればOCとABは中点で交わることは明らかなので、写真の解答のような答え方もできます。
このほうがベクトル的な解き方です、エヘン!
写真の解法は力ずくですね。
これで大丈夫ですか?
回答ありがとうございます。 別解の考え方まで詳らかに教えて下さりありがとうございます‼︎ 「内積=0→垂直」は自分で気づけました! ただ、まだ不明点がいくつかあるので追加で質問させて下さい。 ➀最後に書いて下さった答は 「〜Pは線分OCを直径とする円を表す。」 でしょうか? ➁点Oはどの様に定義して持ってきているのでしょうか。 ➂ここで表されている方程式は一般的な円の方程式とは形が違いますが、何故原点を通ると分かるのでしょうか。 理解力が及ばず申し訳ないのですが、上記質問も解説していただけたら嬉しいです。 宜しくお願いします。
垂直は自力で分かったのならよかったです。失礼なことを書きました。 ①そうです。線分です。 ②ここで扱っているベクトルは位置ベクトルですから、どこかに始点Oがあるのです。問題を解くうえではどこにあっても構いません。 ③私の解き方だと、円は線分OCを直径としていますから、当然Oを通ります。 模範解答の方では、|p-m|=|m|²ですから、p=0の時も成り立つのでOを通ることが分かります。 これで大丈夫ですか?